シュナイダーCA1(Char Schneider CA1)はフランス最初の戦車で、第一次世界大戦で使用された。フランスで主要な兵器製造企業の1つであったシュナイダー社により生産された。
アメリカのホルト社(現在のキャタピラー社)のデモンストレーションを見学したフランス陸軍大佐J.E.エスティエンヌ(en)は後にフランス最初の戦車になる装甲戦闘車両を発案した。彼は自らのアイディアを当時のフランス陸軍総司令官ジョッフル陸軍大将に手紙で送り、1915年12月に面会して生産の了解を取り付けた。設計はエスティエンヌとシュナイダー社のウージューヌ・ブリエの共同設計で、1916年2月25日に製造が開始され、同年9月に最初の1輌が完成した。
本車やサン・シャモン突撃戦車の指揮・支援用に設計されたルノー FT-17 軽戦車が好成績だったこともあり、当初1,500輛を構想された生産計画は放棄され、第一次世界大戦の終戦を待たずに生産を終了した。1918年8月までにプロトタイプを含め400輛が生産された。うち20輛はイタリアに売却される予定であったが、引き渡されたのは1〜2輛にとどまる。